犬猫の神経病画像集


by disk-hsgw
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シーズー,6歳,♂.
対光反射のある失明と元気消失,ややふらつきという僅かな症状.
MRIを撮影すると四丘体槽にものごっつぅ巨大なくも膜嚢胞があった.シーズーやマルチーズは多かれ少なかれこの部位のくも膜嚢胞を持っているが,たいていは無症候性で偶然見つかることが多いが,こいつは別.でかすぎ.この巨大なくも膜嚢胞によって大脳は前方へ,小脳は腹側・尾側へ圧排され(おむすび型になってる),第4脳室は狭くなり,さらに小脳が僅かにヘルニアってる.
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このままこの嚢胞がでかくなれば,完全に脳ヘルニア,と言うことで手術.
開頭して,くも膜嚢胞を切開.7mL位のCSFが抜けた.
小脳テントというよりも横静脈洞が頭頂から発生していて,かつ骨化していたので,触らないでおいた.
術後3ヶ月,視力の回復は殆ど無いが,元気および歩様は著しく改善.めちゃくちゃ走れるようになったらしい.で,3ヶ月後のMRI.巨大な嚢胞は顕著に退縮し,大脳も小脳も正常な形に近づいた.小脳と後頭骨の間にもCSFが還流し,微妙だった小脳ヘルニアも戻っている.なぜか中脳蓋が上方に変位しちゃってるけど,それに伴う症状はない.
これくらいでかいくも膜嚢胞は手術した方が良いかもね.
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# by disk-hsgw | 2007-01-18 18:10 | 奇形性疾患 A
義兄弟ブログを作成しているM木先生が内分泌ハンドブックをバージョンアップしたという煽りをうけて,Web上で比較的好評な「犬と猫のてんかん読本」の第2版を公開しました(実に4年ぶりの改訂なわけだけど,さほど変わっていない).てんかん読本の初版に直接リンクを貼っている方々は貼り直ししてね.
http://www3.big.or.jp/~vetrad/tooltop.htm
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# by disk-hsgw | 2006-12-27 19:16 | disk-hsgwのひとりごと

滑脳症 Lissencephaly

ペキニーズ,11ヶ月齢.
発作.私自身の症例ではないので,詳しくは良く判らないが,
レアな奇形性疾患.
「滑脳症」と文字通り,脳回(いわゆる脳のしわ)が殆ど認められない.
ヒトではI型とII型があっていずれも原因遺伝子が見つかっている.
犬では多分まだ調べられていない.
脳回がないのと,皮質が異様に厚いこと,それに対し白質は非常に乏しいことが特徴.
獣医での滑脳症のMRIはA大学のS先生がアメリカにいた時にラサアプソで2例報告している.
日本では初めてかも!?
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# by disk-hsgw | 2006-12-14 16:55 | 奇形性疾患 A